江口家に残る古文書によると、初代、江口兼蔵藤原兼則は津山松平家に「鉄砲師」として召し抱えられたとあります。
鉄砲師は鉄砲鍛冶であるとともに、銃の扱いを指導する役回りでもありました。津山市鉄砲町という町名の通り、この辺りには津山城の鉄砲隊が住んでおり、兼則は指導者の一人だったようです。明治に入り、二代目、江口傳次郎から猟銃に転向し、三代目、江口一郎、四代目、江口歓一まで鉄砲鍛冶を継承しました。今は五代目、江口宗宏の経営となっています。
現在は、猟銃の販売や修理、改造、猟用品・射撃用品・アウトドア用品などの販売がメインとなっていますが、江口銃砲火薬店として、先代までの歴史を継承しています。
その他にも、加茂青柳射撃場を中心に、射撃訓練や射撃大会を実施したりしながら、若い方からご年配の方までコミュニケーションを大切に、安全な銃ライフを楽しんでいただけるように取り組んでいます。